介護職員の疑問を解決するブログ

日々制度により変化していく介護職員の生活環境、なぜ現在そうなったか、介護職員の疑問が解決するブログです。介護歴20年の介護福祉士が介護の歴史に沿って解説!最新情報も考察していきます。

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クローズアップ現代+「介護が受けられない!▽コロナ長期化で“介護の空白”」2020年10月7日放送を検証!

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コロナ長期化が生む“介護の空白”▽「感染リスク」で遠ざかる介護…施設のサービスが縮小!
“自力介護”で追い詰められる家族!▽解決策は?持続可能な介護制度は?

新型コロナの影響が長引き、介護サービスを受けられなくなる“介護の空白”が広がっている。

介護施設では利用制限が続き、「発熱したら即時帰宅」などの条件が課されるケースも…。

介護が十分にされず心身の調子を崩したり、負担の増えた家族が追い詰められるなど、深刻な事態が起きている。

また、利用者減で事業者が経営難に陥り、“空白”が拡大する懸念もされている。

感染対策とケアを両立する、新たな介護のあり方を考える。

2020年コロナ禍の中、介護サービスが受けられない現象が起きていました。感染対策、今まではここまで厳しい対策などありませんでした。
そのため、サービスが受けられない、感染対策以上に厳しい現実がありました。
これは本当に正しかったのか、コロナが5類に変わった今、再度検証してみました。

「介護が受けられない!▽コロナ長期化で“介護の空白”」の内容

“介護が受けられない” コロナ長期化の陰で…

 

介護施設勤務している介護職員がコロナと診断された事から始まります。

同居している父 認知症がある

濃厚接触者扱いになり、デイサービス利用が出来なく、他の利用先はない

全て断られた為、コロナ感染した息子が父の介護をする事になる

重度になっていたらどうなっていたか(;´・ω・)

利用を期待していたサービスが使用できなくなる為、追い詰められた家族も多い

介護事業者側も安全の配慮の為、利用客を制限、その結果赤字になり閉じてしまった施設もある


・要介護者が感染した場合、介護が必要な人が受けられなくなる

・デイサービス利用自体に制限 感染していなくても利用しにくくなる

・高齢者は体温調整が難しいが、検温時37度を超えると帰宅支持

・デイサービスが活用出来なくなる

・コロナの為、熱発時に迎えにいかなくなる為、仕事にいけなくなる

 

広がる“介護の空白” いま何が求められる?

2020年9月 淑徳大学 結城康博教授調査 対象は介護従事者628名

デイサービスの状況

・通常通り  59.9%
・利用を制限 25.1%
・休止    3.2%
・不明    11.8%

新規受付の中止 利用回数や入浴数の制限などが多いようです。

訪問に差し替える場合、デイサービスよりポイントポイントのサービス利用になる為、自宅に閉じこもりになる

一人でいる時間が長くなり、認知機能の低下、運動能力の低下が起きる

 

施設が使えない為、生活リズムの崩れや介助拒否による粗暴行為を家族が受ける

家族が県外の病院に通院している為、利用制限などの場合も・・・

デイサービスは入浴の為に活用する場合が多いです。

機器の問題もありますし、介護自体が難しい場合もあり、拒否や粗暴行為をそのまま家族が受け自殺を考えた時もあるとか

体調悪化で入院した結果、落ち着いた場合もあるようです(-_-;)

 

“介護の空白”解消へ 模索する事業者

政府としては

①代替えサービスの確保ー>訪問自体が少ない為難しい

一時避難所の整備

③事業所の感染対策 ー>利用制限をしなくてもいいのでは?

④検査の拡充 ー>行政の活動強化が必要

福祉はよりそう事が大切であるのに、感染対策でこれで大丈夫、というものがない為、見放された、と感じる対応になってしまっている。

 

介護事業所の赤字

感染対策で認知症状のある方を預かっていた施設の例
顧客を半分にするとどうなるか

利用者8名 収入195万円
利用者4名 収入126万7千

支出はそのままなので赤字に( ノД`)


また介護の休廃業 解散件数
2019年1~8月 263件
2020年    313件
20%増し

 

“介護の空白”解消するカギは?

介護報酬について

使われていない加算を整理 基本報酬をアップすれば、という案が出ています。

経営はますます厳しくなり、社会を支える資源としての介護が( ノД`)

介護職員が生きがいをサポートできるようしていくべき 

様々なツールを活用し、未来に繋げていきたい、で終わりました。

 


介護事業所の倒産は社会生活が出来なくなる事に直結します。

倒産件数は増加していくと思われ、特養は3割 小規模多機能の5割は赤字という話も聞いた事があります。

介護離職がますます増える事になるでしょう。

実際この時期のデイサービスは特にきつく、収入が現象が78%になっていました。

 

コロナ禍後半になり、感染対応が過剰と言われ始めてきましたが、この時期の対応は本当に過剰だったのでは?と感じています。

生きていく上でサービスを受けなくてはいけないのに、生きるためにサービスを制限しないといけない、相反する理屈です。

その人らしく生きるためには、サービスを受ける選択肢は残すべきだった、と思っています。

受けれないことで、かなりの数の人がADLを落とし回復しなくなったと思われますし。

 

2023年コロナ分類が変わった今、番組の検証をしてみた

この後2021年に介護保険は改正

全体で0.7%(うち0.05%は新型コロナウイルス対策費)アップ
新型コロナウイルス対策として0.1%が上乗せ(2021年4月〜9月までの半年間)

全部で1%も上昇はしませんでした。


介護保険の上昇は国民負担の上昇にも繋がりますし、持続可能な制度を保持するためには難しいとはいえ、せめてコロナ対策費用はもっと欲しかったのが本音です。
処遇改善金などで運営費用は補充できたと思いますが、結局それだと介護職員の手当ダウンで頑張っているのに収入落ちるになるんですよね。
一度介護職員に手当が出ましたが、継続して欲しかったです。

 

様々なツールを活用!に関してはIT化で少しは進んできたように感じます。
タブレットの使用など、かなり便利になってきました。

ただ介護職員が生きがいをサポートできるようにしていくべき、これってIT化では無理なんですよね。
とにかく人手と時間的余裕が必要な部分です。
ケアに追われているような仕事環境では、生きがいサポートは難しいです。

というか生きがい部分って家族の分野なんですよね・・・本当は
介護職員の支える部分は生活そのものですし、求めすぎはよくないと感じています。


本日はここまで、クローズアップ現代の過去の番組を振り返ってみました。
コロナが終焉を迎えた今、あの頃の話はなんだったのか、とならないよう振り返りをしていきたいですね。
見て頂きありがとうございました。